三輪車を積極的にした方がいいのは何故
今、3歳児クラスき組さんでは三輪車がブームです。
午後の自由時間では、ダンゴムシ派、砂遊び派、三輪車遊び派と大きく分かれ、時間によって代わる代わる遊びを変えていきます。
午後は「自由遊びの時間」なので、基本「自由」です。とはいえ、運動が苦手な子はずっと砂遊びをしたまま午後の自由時間を過ごすことがあり、結果一年後には大きな体力差が生まれ、小学校に行く際にも影響がでることもあります。
そこで、砂遊びばかりをしている子にはある程度運動を促すことがあります。

三輪車遊びは、足の筋力の強化、体幹、バランス能力、手足の協調、目と体の協調、敏捷性と操作性の向上、空間認知能力、持久力、股関節の屈曲・伸展筋力などが鍛えられることが期待できます。股関節の強化は、腸腰筋など深部の筋肉が鍛えられ、歩く、走る、跳ぶといった基本的な動作の力強さを生むことにつながります。

種類の異なる三輪車を使い、力の入れ方の微妙な違いを体感します。また鍛えます。

体力だけでなく社会的なルールを学ぶいい機会でもあります。「待つ」「譲り合う」「友達のことを考える」「共感する」など保育園での三輪車遊びは社会性の育成も期待できます。一人での三輪車遊びではない特性ですね。

「同じ方向に回る」「小さい子がいる時は特に気を付ける」「前を向いてこぐ」などひとつひとつのルールを学ぶ必要があります。こういったことの積み重ねが社会性の育成につながっていきます。できるようになったことで、或いはできないことで生まれるコミュニケーションも見過ごせない集団での三輪車遊びの効果の一つです。
また、自己肯定感や達成感を味わうことができるのも三輪車遊びの大事な特徴でしょう。
初めは誰でもできません。
それを練習して、徐々にできるようになっていき、褒められてまた上手になっていく。大人であればだれもが経験して知っていることを子どもにも経験していただきましょう。